診断の基本 問診で聞かれること
関節>リウマチの検査では、問診が重要です。
患者さんの自覚症状や病歴、家族歴などは重要な情報となるので、受診する際はできるだけ 正確に伝えられるように準備したいものです。
問診では、次のようなことを質問されます。
@どの関節にどんな症状があるか。症状とは、 こわばりか、痛みか、腫れか。
Aどんなときにその症状を感じるのか
Bその症状はいつごろから始まったのか
C朝のこわばりがどのくらいの時間続いている のか
Dだるい、熱っぽい、食欲不振など、関節以外の全身症状はないか
E家族に関節リウマチにかかった人はいるか
F今かかっている病気、過去にかかった病気があるか
G現在服用している薬、薬に関するアレルギー の有無
診断が難しいときにはグレーゾーンで経過観察
関節リウマチは早めに発見し、適切に治療をすれば、進行を食い止めることができるようになりました。
しかし、この早目に診断を下すことが意外に難しいのです。
これまで何度もお話したように、原因と考えられているものとリウマチの因果関係が明らか ではなく、関節に自覚症状がめったとしてもさまざまなリウマチの検査数値はすべて陰性というケースも 珍しくないからです。
しかし、リウマチという病気の特徴から、こうした状況の患者さんの経過も注意深く観察す る必要があります。
これまで経過観察処置とした患者さんのうち、 3分の1が別の疾患であることが明らかになっ た、次の3分の1が症状が消えて正常になった、 そして残りの3分の1が関節リウマチであったという結果が発表されています。