排卵日を予測してセックスするタイミング法
基礎体温だけでは正確にわからない排卵時期を検査で特定し、その時期にセックスをして妊娠を目指す方法です。不妊治療で多くの人がまず行います。
基礎体温を測っておおよその排卵日を予測。それに基づき排卵日の数日前に経腟超音波検査を行い、卵胞を観察します。卵胞は約20ミリになると排卵するためです。
月経周期が不規則で排卵日がわからない場合は、排卵誘発剤などの薬剤を使って排卵を促します。排卵誘発剤を適切に使用すれば、妊娠率は高まります。また、排卵直前に黄体化ホルモン(LH)が大量に分泌される現象を利用し、排卵検査薬で正確な排卵日を特定することも可能です。
病院でのタイミング法の治療の流れ
自分でもできるタイミング法ですが、病院で指導してもらったほうが確実です。妊娠するためには卵子と精子が出会わなければならないため、タイミング法では排卵日を予測することがたいせつです。超音波検査で卵胞の大きさをチェックしたり、排卵日近くになると分泌がふえる黄体化ホルモン(LH)の値を調べたりして、排卵日を予測し、医師がセックスする日を指定します。
@超音波検査で排卵日を予測する
月経中〜月経直後に受診し、ホルモン検査や超音波検査などで卵巣の様子を確認します。卵胞の成熟度からおおよその排卵時期を推測したり、排卵に問題がないかどうかなどを調
べます。
生理不順や排卵しにくい場合は排卵障害と診断され、排卵誘発剤の服用や注射をして排卵をコントロールします。
この場合は、健康保険適用になります。超音波検査は保険適用となるのが月1回までなので、回数が多いほど費用が高くなります。
A排卵日を具体的に予測する
排卵日をより正確に予測するため、予測した排卵日の直前に再度受診します。超音波検査で卵胞の大きさで…をチェックしたり、排卵日前にふえる黄体化ホルモン(LH)の値を調べたりして、セックスする日を指導します。
排卵日予測に黄体化ホルモン(LH)の値を調べることも黄体化ホルモンは尿検査や血液検査で調べ、保険適用になります。
B予測した排卵日前にセックス
排卵日と予測された日より数日前にセックスします。排卵後の卵子の寿命は半日〜1日、精子の寿命は射精後2〜5日ほどなので、排卵日当日よりも、排卵直前のセックスが効果的です。
C予測した排卵日前にセックス
予測した排卵日の数日後に 受診し、超音波検査で卵 巣を確認。卵胞がなくなっ ていれば、排卵があったと 判断されます、ただし、排卵チェックをしない施設 も。
タイミング法の費用 約3000円〜1万5000円
問診、超音波検査、血液検査、排卵チェックなどで約3000円〜1万5000円
※治療費の金額はあくまで目安です。金額は施設によって異なります。
排卵日を予測するための超音波検査の回数や、排卵誘発剤の種類や量などによって、費用が変わります。排卵障害と診断されたうえでの治療になると、投薬や超音波検査が保険適用になることもあります。
自分でするタイミング法の場合は?
基礎体温表と婦人体温計で約3500円、市販の検査薬を買って約3000円
自分でタイミングをとる場合は、婦人体温計で基礎体温をはかって、基礎体温表につけたものから予測する方法と、市販の排卵検査薬を使って予測する方法があります。