妊婦は葉酸サプリでの葉酸の補給が推奨されている
葉酸が不足すると皮膚炎や肌あれが生じやすくなり、成長期の子どもでは 悪性貧血を引き起こします。
また、妊娠を望む女性は妊娠前から葉酸を意識してとることが大切です。
厚生労働省は、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減するため、妊娠の1ヵ月前から葉酸をサプリメントで補給することが望ましいとしており、1日0.4mgを葉酸サプリでとることを推奨しています。
一方、大量摂取すると亜鉛の吸収を妨げ、皮膚炎や胃腸障害の原因になるので、葉酸サプリのとりすぎには注意しましょう。
緑黄色野菜に豊富に含まれる造血や細胞新生に不可欠
ビタミンB群の一種で、新しい赤血球を正常につくるために欠かせないことから「造血のビタミン」とも呼ばれます。
また、たんぱく質や糾胞新生に必要なDNAやRNAを今成するうえでも 不可欠です。
その名の通り緑黄色野菜に多く含まれ、特に菜の花やほうれん草、ブロッコリーに豊富。
アボカド、いちご、そら豆、牛レバーなどにも多く含まれて います。
赤血球をつくりDNA形成にも関与
新しい赤血球がつくられる過程で、葉酸はビタミンB12とともに働きます。
どちらかが不足すると正常な赤血球を つくることができず、鉄分不足による貧血とは異なる悪性の貧血を引き起こします。
葉酸はたんぱく質の合成や細胞分裂 に重要な役割を担うDNAやRNAを つくるうえでも必須のビタミンです。
特に細胞増殖が盛んな胎児が正常に発 育するためには重要で、妊娠中の女性や乳幼児期には特に必要な栄養素といえます。
妊婦の摂取不足は胎児に大きな影響を及ぼし、「神経管閉鎖障害」の原因となります。
神経管閉鎖障害は妊娠4〜6週ほどで起こる先天性の異常で、下肢の運動障害や無脳症などを引き起こします。
これを防ぐためには、妊娠前から葉酸をしっかりと摂取することが大切です。