EDとは?
勃起のメカニズム
男性が性的に興奮すると、その情報は脳からペニスの勃起神経へと伝えられます。ペニスには、海綿体という平滑筋(筋肉)と血管が集まってできているスポンジ状の組織があります。脳からの指令によって、この海綿体に血液がたくさん流れることで海綿体が膨張して、ペニスがかたくなります。これが勃起です。
EDの症状
生殖器の状態を観察します。精子が十分につくられていない場合は、精巣が小さかったり、やわらかかったりします静脈瘤も、大きければ発見されます。
EDの原因
ほとんどが、過去にうまく射精できなかった経験を思い出して、「またそうなるのでは……」という不安感や緊張から起こる心因性によるもの。パートナーの態度や言葉に傷ついて、症状が悪化することも。また、血流を悪くするタバコ、脳に影響して性的な興奮を抑えてしまう過度の飲酒も関係があるといわれています。
タイミング法がプレッシャーに
男性にとっては「排卵日のセックス」がプレッシャーに!不妊治療のタイミング指導が
きっかけでEDになる人は少なくありません。不妊治療中の人がEDになりやすいのは、通常よりもストレスやプレッシャーを強く感じてしまうです。
また、検査で精液を採取するのを屈辱的に感じたり、精液検査の結果が悪いとショックを受けて、不安が高まります。こうしたプレッシャーや自信喪失、緊張や不安などからEDになってしまうことがあるのです。
女性は年齢とともに、妊娠しにくくなります。結婚年齢が上昇している現在、妊娠までに時間がかかる場合もあります。不妊治療を始めてタイミング指導が繰り返し続くと、それだけ男性にはプレッシャーやストレスがかかる可能性が高くなります。
EDの症状が出たら、女性は「気にしないで」という言葉や態度で、プレッシャーを与えないことが大事です。また、男性に排卵日を意識させず、ムードを盛り上げて、自然な成り行きでセックスを誘導するのがいいと思います。
EDには薬物療法が効果的
年齢が上がるにつれて生活習慣病のリスクが高くなり、勃起障害(ED)が生じやすくなることも指摘されています。
勃起はぺ二スが充血した状態ですから、糖尿病や動脈硬化で血管の内側が狭くなったり詰まったりしてしまうと、血流が不足して勃起できなくなってしまうことも。
精神的なストレスが原因でEDになる場合もあります。EDの場合、バイアグラ、レビトラ、シアリスなど勃起改善薬 を使えば、症状は改善しやすくなり、精子の動きがよくなるという報告もあります。
むしろ大変なのは、「射精障害」がある場合です。ベニスをたたみやカーペットにこすりつけるなど不適切な方法でマスターベーションを繰り返したことで、女性の腟の刺激では射精できなくなってしまう男性が意外に多いといわれます。 この場合、精液を子宮に注入する「人工授精」が必要です。